土曜日, 7月 18, 2009

VMware TIPS No.3: VMware ESXi で、ssh, telnetを有効にする

[概要]
VMware ESXi 4のホストのssh,telnetを有効にする方法を説明します。

[詳細]
VMware ESXiでは、メンテナンス用にVMware ESXiのホストのssh, telnetを有効にすることが出来ます。未サポートな機能ではありますが、知っているとバーチャルマシンのバックアップなどで便利です。
  1. コンソール画面で[Alt]+[F1]を押します。すると、コーンソール画面の色が変わります。

  2. 色の変わった画面で"unsupported"と入力してください。
  3. メンテナンス用のコンソール画面が表示され、"Password"のプロンプトが表示されますので、パスワードを入力します。
  4. パスワードの認証が成功すると、シェルのプロンプトが表示されます。



  5. inetd.confを編集します。telnet, sshそれぞれ必要なほうのコメントを外してください。具体的には、下の赤い'#'を削除します。

    ~# vi /etc/inetd.conf
    <略>
    # Remote shell access
    #
    #ssh stream tcp nowait root /sbin/dropbearmulti dropbear ++min=0,swap,gro
    #ssh stream tcp6 nowait root /sbin/dropbearmulti dropbear ++min=0,swap,gro
    #telnet stream tcp nowait root /bin/busybox telnetd ++min=0,swap,group=shell
    #telnet stream tcp6 nowait root /bin/busybox telnetd ++min=0,swap,group=shell
    <略>


  6. ホストを再起動します。


  7. 外部から接続の確認します。
    パスワードを入力して、プロンプトが表示されれば、設定は成功です。



以上がVMware ESXi 4のホストのssh,telnetを有効にする方法です。

金曜日, 7月 17, 2009

ハイフンで始まるファイルを削除する方法

[概要]
ハイフンから始まるファイルを削除する方法について説明します。

[詳細]
コマンドのタイプミスやコピペの失敗で、ハイフン(-)で始まるファイルが作成されてしまうことがあります。
例えば、"-O.tgz"というファイルが出来てしまった場合に、rmコマンドで削除しようとすると、下記のようなエラーになります。

[root@localhost ~]# rm -O.tgz
rm: オプションが違います -- P
詳しくは `rm --help' を実行して下さい.

「”」(ダブルクォート)でくくっても、「'」(シングルクォート)でくくっても、エラーになります。
これらのファイル削除するためには、rmコマンドのオプションにに「--」をつけると、それ以降のハイフンはオプションとして認識されなくなることを利用して、次のように実行します。

[root@localhost ~]# rm -- -O.tgz

ディレクトリを削除する場合には、このように指定します。

[root@localhost ~]# rm -r -- -X/


知っていると、ちょっと困ったときに便利です。

木曜日, 7月 16, 2009

VMware Server 入門(第5回、Windowsゲスト・インストール)

[概要]
VMware Server上のバーチャルマシンにWindowsをインストールする方法を説明します。

[詳細]
前々回作成したバーチャルマシンに、Windowsをインストールします。
  1. 起動時の仮想CD/DVDドライブ接続準備
    バーチャルマシン作成時に"Connect at Power On"にチェックをしなかった場合は、CD/DVDドライブのプロパティを開き、起動時にデバイスを接続するように指定します。設定方法はこちら。

  2. リモートコンソール・プラグインのインストール
    VMware Serverでバーチャルマシン上のOSを操作するためには、VMwareリモートコンソールが必要です。リモートコンソールは、Webブラウザにプラグインをインストールすることで利用が可能になります。
    1. VMware ServerのWeb管理画面にて、"Console"のタブを選択します。

    2. プラグインがインストールされていないという内容が表示されていますので、"click here"の部分をクリックしてインストールを開始します。


    3. インストーラの指示に従ってインストールを行い、終了後ブラウザを再起動します。再起動後、再び"Console"タブを選択すると下のような画面になっていれば、インストールは成功しています。


  3. バーチャルマシンの起動
    "Console"タブ、もしくはメニュバーにあるを押して、バーチャルマシンを起動します。

  4. リモートコンソールの起動
    バーチャルマシンが起動すると"Console"タブが、下の画面に変更されます。
    画面内をクリックして、リモートコンソールを起動します。


  5. OSのインストール
    起動時の仮想CD/DVDドライブ接続が正しく設定されていれば、ポップアップしたコンソール画面に、Windowsのブートの様子が表示され、インストール画面に進みます。この後はリモートコンソールを使用して通常のPCと同じようにインストールを行ってください。


  6. VMware Toolsのインストール
    バーチャルマシンのOSが再起動したら、VMware用のユーティリティやドライバを、バーチャルマシンにインストールします。
    VMware Toolsの1つの機能として、バーチャルマシンとvSphere Clientが動作しているPCの間で、クリップボードのデータのやり取りができるようになります。
    1. CDROMをマウントしている場合には、アンマウントしてください。
      1. 実行するバーチャルマシン選択して、"Hardware"から"CD/DVD drive"をクリックします。


      2. "Connect at power on"にチェックを外します。


    2. Web管理画面上でVMware Toolsをインストールするバーチャルマシンを選択し、"VMware Tools..."をクリックします。


    3. 確認画面が表示されるのでOKを押して進みます。


    4. コンソール画面に移り、インストール・ウィザードを進めていきます。
      autorunが有効な場合(デフォルト)は、インストーラーが自動起動し、セキュリティの警告が表示される場合がありますので許可してください。
      セットアップタイプは、多くの場合「標準」でかまいません。


      インストール後、バーチャルマシンのリブートが必要になります。

    5. インストールの確認
      "Summary"タブの"VMware Tools"が"running"になっていれば、インストールは成功です。


これでバーチャルマシンへのWindowsのインストールは完了です。普通のマシンと同様にバーチャルマシンを利用できます。してください。

月曜日, 7月 13, 2009

VMware Server 入門(第4回、Linuxゲスト・インストール)

[概要]
VMware Server上のバーチャルマシンにLinuxをインストールする方法を説明します。

[詳細]
前回作成したバーチャルマシンに、Linuxをインストールします。
  1. 起動時の仮想CD/DVDドライブ接続準備
    バーチャルマシン作成時に"Connect at Power On"にチェックをしなかった場合は、CD/DVDドライブのプロパティを開き、起動時にデバイスを接続するように指定します。設定方法はこちら。

  2. リモートコンソール・プラグインのインストール
    VMware Serverでバーチャルマシン上のOSを操作するためには、VMwareリモートコンソールが必要です。リモートコンソールは、Webブラウザにプラグインをインストールすることで利用が可能になります。
    1. VMware ServerのWeb管理画面にて、"Console"のタブを選択します。

    2. プラグインがインストールされていないという内容が表示されていますので、"click here"の部分をクリックしてインストールを開始します。


    3. インストーラの指示に従ってインストールを行い、終了後ブラウザを再起動します。再起動後、再び"Console"タブを選択すると下のような画面になっていれば、インストールは成功しています。


  3. バーチャルマシンの起動
    "Console"タブ、もしくはメニュバーにあるを押して、バーチャルマシンを起動します。

  4. リモートコンソールの起動
    バーチャルマシンが起動すると"Console"タブが、下の画面に変更されます。
    画面内をクリックして、リモートコンソールを起動します。


  5. OSのインストール
    起動時の仮想CD/DVDドライブ接続が正しく設定されていれば、ポップアップしたコンソール画面に、Linuxのブートの様子が表示され、インストール画面に進みます。この後はリモートコンソールを使用して通常のPCと同じようにインストールを行ってください。


  6. VMware Toolsのインストール
    バーチャルマシンのOSが再起動したら、VMware用のユーティリティやドライバを、バーチャルマシンにインストールします。
    VMware Toolsの1つの機能として、バーチャルマシンとvSphere Clientが動作しているPCの間で、クリップボードのデータのやり取りができるようになります。
    1. CDROMをマウントしている場合には、アンマウントしてください。
      1. 実行するバーチャルマシン選択して、"Hardware"から"CD/DVD drive"をクリックします。


      2. "Connect at power on"にチェックを外します。


    2. Web管理画面上でVMware Toolsをインストールするバーチャルマシンを選択し、"VMware Tools..."をクリックします。


    3. 確認画面が表示されるのでOKを押して進みます。


    4. コンソール画面に移り、パッケージを任意の場所にコピーします。


    5. VMware Toolsのインストールを行います。
      ディストリビューションによってパッケージが異なります。rpmを使わないディストリビューションはこちらに進んでください。

      [RHEL系 および SUSE系]
        rpmでパッケージを管理しているRHEL系やSUSE系のディストリビューションは、VMwareTools.*.rpmを使用します。
      1. パッケージを任意のディレクトリにコピーし、rpm コマンドでパッケージをインストールします。

        [root@localhost ~]# cp /media/VMware\ Tools/VMwareTools-7.7.5-156745.i386.rpm
        [root@localhost ~]# rpm -Uvh VMwareTools-7.7.5-156745.i386.rpm
        準備中... ########################################### [100%]
        1:VMwareTools ########################################### [100%]

        The installation of VMware Tools 7.7.5 for Linux completed successfully.
        You can decide to remove this software from your system at any time by
        invoking the following command: "rpm -e VMwareTools".

        Before running VMware Tools for the first time, you need to
        configure it for your running kernel by invoking the
        following command: "/usr/bin/vmware-config-tools.pl".

        Enjoy,

        --the VMware team

      2. vmware-config-tools.plコマンドを実行し、VMware Toolsの設定を行います。
        1. 新機能の"VMware FileSystem Sync Driver"を使用するかどうかに答えます。デフォルトは"no"。

        2. X windowの解像度を設定します。

        [root@localhost ~]# vmware-config-tools.pl
        Stopping VMware Tools services in the virtual machine:
        Guest operating system daemon: [ OK ]

        <略>

        [EXPERIMENTAL] The VMware FileSystem Sync Driver (vmsync) is a new feature that
        creates backups of virtual machines. Please refer to the VMware Knowledge Base
        for more details on this capability. Do you wish to enable this feature?
        [no]

        <略>
        Detected X.org version 7.1.

        Please choose one of the following display sizes that X will start with (1 -
        29):

        [1] "320x200"
        [2] "320x240"
        <略>
        [28] "2560x1600"
        [29] "2560x1920"
        Please enter a number between 1 and 29:

        [3] 11

        <略>
        You can now run VMware Tools by invoking the following command:
        "/usr/bin/vmware-toolbox" during an X server session.

        You will need to either manually start /usr/bin/vmware-user or log out and log
        back in to this desktop session to obtain the following features: guest
        resolution fit, drag and drop, and file and text copy/paste. vmware-user is
        configured to automatically start at a graphical login, but that won't take
        effect until the next login.

        To use the vmxnet driver, restart networking using the following commands:
        /etc/init.d/network stop
        rmmod pcnet32
        rmmod vmxnet
        modprobe vmxnet
        /etc/init.d/network start

        Enjoy,

        --the VMware team

        VMware Toolsの設定は以上です。

      3. X上の機能を活性化するためvmware-userの実行します。
        [root@localhost ~]# /usr/bin/vmware-user

      4. ネットワーク・ドライバの再読み込みを行います。
        vmware-config-tools.plの出力にしたがってネットワークの再起動を行います。
        [root@localhost ~]# /etc/init.d/network stop
        [root@localhost ~]# rmmod pcnet32
        [root@localhost ~]# rmmod vmxnet
        [root@localhost ~]# modprobe vmxnet
        [root@localhost ~]# /etc/init.d/network start

      5. rpmパッケージを使用したVMware-toolsのインストールはこれで終了です。
        インストールの確認へ進んでください。

      [Debian系]
        rpmでパッケージを管理していないディストリビューション(Debian, Ubuntuなど)では、VMwareTools.*.tar.gzを使用します。
      1. パッケージのtar ballを任意のディレクトリにコピーし、tar コマンドで展開します。

        user@ubuntu:~$ cp /media/cdrom/VMwareTools-7.7.5-156745..tar.gz .
        user@ubuntu:~$ tar xvfz fz /media/VMwareTools-7.7.5-156745.tar.gz
        user@ubuntu:~$ cd vmware-tools-distrib/

      2. インストーラを起動します。
        いくつかのインストール先のパスを質問されますが、特に必要がなければデフォルトのまま設定します。
        user@ubuntu:~/vmware-tools-distrib$ sudo ./vmware-install.pl
        [sudo] password for user:
        Creating a new VMware Tools installer database using the tar4 format.

        Installing VMware Tools.

        In which directory do you want to install the binary files?
        [/usr/bin]

        What is the directory that contains the init directories (rc0.d/ to rc6.d/)?
        [/etc]

        <略>

      3. VMware Toolsの設定を行います。
        インストーラを進んでいくと、/usr/bin/vmware-config-tools.plの実行確認されますので"yes"で実行します。
      4. モジュールのコンパイルと格納場所を確認されます。デフォルトで進めてください。
      5. 新機能の"VMware FileSystem Sync Driver"を使用するかどうかに答えます。デフォルトは"no"。

      6. モジュールのコンパイルと格納場所を確認されます。デフォルトで進めてください。
      7. X windowの解像度を設定します。

      8. <略>
        [1] "320x200"
        [2] "320x240"
        <略>
        [28] "2560x1600"
        [29] "2560x1920"
        Please enter a number between 1 and 29:

        [3] 11

        <略>
        You can now run VMware Tools by invoking the following command:
        "/usr/bin/vmware-toolbox" during an X server session.

        You will need to either manually start /usr/bin/vmware-user or log out and log
        back in to this desktop session to obtain the following features: guest
        resolution fit, drag and drop, and file and text copy/paste. vmware-user is
        configured to automatically start at a graphical login, but that won't take
        effect until the next login.

        Enjoy,

        --the VMware team

      9. X上の機能を活性化するためvmware-userの実行します。
        user@ubuntu:~$ /usr/bin/vmware-user

      10. VMware-toolsのインストールは以上で終了です。

    6. インストールの確認
      "Summary"タブの"VMware Tools"が"running"になっていれば、インストールは成功です。

これでバーチャルマシンへのLinuxのインストールは完了です。普通のマシンと同様にバーチャルマシンをしてください。
次回はWindowsのインストールについて、説明します。